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壱岐島の未来をみんなで考える。たちまちワークショップ「よって!かたって!」に参加してみた!

壱岐のイベント

壱岐島では地元を盛り上げようと島の各地で様々な取り組みが行われています。今回は「芦辺浦を人と人の交差点にすること」をミッションとする、その名も「たちまち~壱岐島芦辺浦計画~」というプロジェクトを取材させていただきました。

たちまちワークショップ「よって!かたって!」とは…?

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郷ノ浦から車で約20分、壱岐島東部に位置する漁師町・芦辺浦。芦辺港フェリーターミナルと湾を挟んで反対側の地域のことを指します。この地域をより魅力的なまちにするための取り組み、それが「たちまち~壱岐島芦辺浦計画~(http://www.tachimachi.net/)」。「芦辺浦を人と人の交差点にすること」を目的とした素敵なプロジェクトです。

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「たちまち」の具体的な取り組みは、
・芦辺浦の空家を活用した、子どもたちの学びや遊びの場の創造
・地域の人のコミュニケーションの場づくり
・芦辺浦の空家/空き地利用の窓口
・ワークショップやイベントの開催
・芦辺浦のいいところを日々情報発信
などなど。

まちは、他の誰でもなく、そのまちの人が作るもの。住む人が減り、お店が減り、空き家が増えている芦辺浦を、ふらっと人がたち寄るまちに。人と人の交差点のような場にしたい…。そんな想いで始まった「たちまち」が、ワークショップ「よって!かたって!」を開催すると聞き、取材させていただきました。

たちまちホームページ

芦辺浦のたちまちワークショップ「よって!かたって!」会場に到着!

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今日は、9月24日(秋分の日の振替休日)。たちまちによるワークショップ「よって!かたって!」が行われる芦辺浦に一足早く到着しました。実は、たちまちの開催するワークショップは今回が2回目。1回目は、写真左奥に見えている古民家のリノベーションの手始めとして、この地域に住む子どもたちが家を「こわして、ぬる」という内容のワークショップ。

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第1回ワークショップ「こわして!ぬって!」の様子はこちら(たちまちFacebookより)。この場所には今後、「子どもたちの日常にある居場所(フリースペース)」と「みんなが気軽に立ち寄りお茶やコーヒーが飲めたり、食事ができる食堂」ができるのだそう。

つまるところ、「人と人が混ざり合う場所」。子どもたちが主体的につくり、寄り、遊び、学ぶ場であると同時に、芦辺浦の人はもちろん、島の人、旅人、出張で来た人も気軽に立ち寄れる空間、様々な人が混ざり合う場所を目指しています。

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そのリノベーション途中である古民家がこちら。その家の前には、なにやら机や椅子や提灯、そしていくつかの屋台が並んでいます。さて、今回のワークショップは2部制。第1部は、お隣にある芦辺浦の集会場にて、このまちの歴史や物語、大切にしてきたことを「寄って、かたる」場。第2部は、美味しい食事とお酒とともに「酔って、語る」場となっています。これはおそらく、第2部の準備なのでしょう。

たちまちワークショップ「よって!かたって!」第1部開幕!

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第1部の会場である集会場へ入ってみると、すでに大勢の方が集まっていました。何人かに声をかけてみると、地元・芦辺浦の方だけではなく、壱岐の違う町の人や、島外から来た人も。

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時間となり、和気あいあいとした雰囲気でワークショップがスタート。

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「たちまち~壱岐島芦辺浦計画~」のプロジェクトを運営されている方々から、このワークショップの目的やきっかけのお話がありました。

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続いて、芦辺浦で生まれ育った方々による、芦辺浦の歴史のお話。

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もともと芦辺浦周辺は、住みよい豊かな浦という意で「豊浦」 という名前だったのだそう。しかし、約400年前に相次いで起こった大火によって浦の西部が全焼。この不幸を二度と繰り返さぬとの願いから、大火にも負けずに大きくなる葦の葉を浦の繁栄に重ねて、「芦辺浦」と名付けられたという歴史があるんだそうです。

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参加者のみなさんが、5, 60年前の芦辺浦のお話に引き込まれるようにして耳を傾けていました。思い返してみれば、筆者(埼玉県在住)の地元では、このような昔の町のお話を聞く機会はほとんどないし、自分の住む町の名前の由来すら知らないのが当たり前。この素敵な空気感がなんとも新鮮でした。

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話題は、当時の子どもたちの間で流行っていた遊びから、昔芦辺にあった映画館のこと、当時賑わっていた今はもう無き食堂のことまで。若い人たちは知らなかった、古き良き芦辺浦の姿が思い浮かんでくるようでした。

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そして話題は、芦辺浦のこれからのことへと移っていきます。たちまちの取り組みのキーワードは、「子どもたちの日常がつくる芦辺浦」。子どもたちがこのまちを遊び場とし、地域全体が子どもたちをそっと見守ることのできるまちをみんなで作っていきたい、というお話でした。

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そして「様々な人が混ざり合う場所」も重要なキーワード。人と人の交差点のようなまちづくりに向けて、たちまちが本格的に始動するという決意表明のようでもありました。

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そして「たちまち」という名前の由来のお話に。全国一般には「非常に短い時間のうちに行われる様。すぐ。即刻」という意味の「たちまち」。しかし壱岐の方言では、「とりあえず」の意味で使われます。

例えば、
・たちまち考えてみよう
・たちまち動いてみよう
・未来をたちまち信じてみよう
のように、思いついたことを思い切って実現に移していくような心持ちを表す言葉なのです。

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最後にIターン、Uターンとして最近芦辺に引っ越してきた方々の紹介があり、第1部は幕をおろしました。終始あたたかい雰囲気と、「新しいことがはじまるぞ!」というワクワク感に溢れていて、とても素敵な時間でした。

たちまちワークショップ「よって!かたって!」第2部開幕!

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さて、第1部が終わるとすぐに第2部が始まりました。先ほどの場所に屋台が並び、提灯とランプで照らされて、ちょっとした夏祭りのような素敵な雰囲気に。

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芦辺浦に住む方々だけではなく、町外や島外からの人、偶然通りかかった人なども多かったようで、屋台は大盛況。美味しい料理やお酒を楽しみながら、第1部よりもフランクに色々なお話ができる空間でした。

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筆者自身も美味しいカレーやビール、コーヒーを味わいながら、芦辺について色々な話をすることができました。筆者のように島外から来た人に対しても、芦辺の方々は気さくに話を聞かせてくれたので、とても楽しい時間があっという間に過ぎていきました。

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小さな子どもからお年を召された方まで。芦辺の方から東京の方まで。まさに「人と人の交差点」という言葉がぴったりのかけがえのない時間だったように感じます。

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そして屋台横のスペースは、自然と子どもたちの遊び場に。

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どの子どもも、きらきらした表情で遊んでいます。こんな情景が垣間見えるまちづくり、それこそがたちまちの出発点なんだろうなと感じた筆者でありました。

たちまちワークショップ「よって!かたって!」は、芦辺浦の未来をみんなで考える素敵なイベントでした!

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午後21時。会場は、たくさんの人々の笑顔や笑い声に溢れていました。芦辺浦を「魅力的なまち」にしていくためのたちまちワークショップ。第1部、第2部を通して、色々な人たちが混ざり合うあたたかい雰囲気の空間がつくられていて、とても魅力的な時間を過ごすことができました。

今回ワークショップ「よって!かたって!」を取材させていただいて、一番印象に残っているのは、この場所に集まっていた「ひと」の活気やエネルギーと、このワークショップそのものがたちまちの目指す「人と人が混ざり合う交差点」を作り出していたことです。まちの内側から溢れ出す、まちを盛り上げていくエネルギーによって、このまちの未来がポジティブに映し出されていたように感じます。

まちは、他の誰でもなく、そのまちの人が作るもの。そんな思いから始まったたちまちが、今後も面白いイベントを開催するのを心待ちにしております!そしてみなさんもぜひ一度、そんな魅力的な芦辺浦に足を運んでみてください!

たちまちホームページ

文・撮影 / 松村拓朗

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